CrossOver、macOSへのDirectX 12サポートを発表

CrossOver、macOSへのDirectX 12サポートを発表
CrossOver Mac ゲーム

CrossOverは、macOS、Linux、ChromeOSで利用可能な人気プラットフォームで、これらのシステムすべてでWindowsアプリをネイティブアプリのように実行できます。今週、CodeWeavers(CrossOverの開発元)は、このプラットフォームがまもなくMicrosoftのDirectX 12をサポートすると発表しました。これはゲーマーにとって朗報です。

CrossOver 23 は DirectX 12 をサポート

DirectXとは、WindowsやXboxコンソールで利用可能なグラフィックレンダリングを扱うAPIで、AppleのMetal APIに似ています。最新バージョンのDirectX 12では、アプリがGPUのすべてのコアに同時にアクセスできるなど、多くの改良が加えられています。これにより、ゲームプレイ時のパフォーマンスが向上し、グラフィック品質も向上します。

現在、CrossOverはDirectX 11以前のバージョンでのみ動作します。DirectX 12のサポートが追加されたことで、CrossOverユーザーはMacでWindowsゲームを実行する際に、さらに優れたパフォーマンスを期待できます。ただし、注意すべき点が1つあります。

CodeWeaversによると、DirectX 12対応ゲームのサポートは「タイトルごと」に追加されるとのこと。同社によると、DirectX 12技術は非常に複雑でバグも多いため、ユーザーに問題が生じないよう配慮しているとのこと。CrossOverでDirectX 12対応となる最初のゲームは『Diablo II Resurrected』ですが、今後はより人気タイトルへの対応も期待できます。

この画期的な進歩に大変喜んでいる一方で、私たちの旅はまだ始まったばかりだと認識しています。チームの調査の結果、macOSでDirectX 12のサポートを解除する魔法の鍵は一つではないという結論に達しました。Diablo II Resurrectedを動作させるだけでも、MoltenVKとSPIRV-Crossに関連する多数のバグを修正する必要がありました。他のDirectX 12対応ゲームでも同様の状況になると予想しており、タイトルごとにサポートを追加する必要があり、各ゲームには複数のバグが含まれる可能性があります。

可用性

DirectX 12に対応したCrossOver 23の最初のベータ版は今夏にリリースされ、正式リリースは今年後半を予定しています。なお、2020年からCrossOverユーザーはApple Silicon搭載MacでWindowsゲームをネイティブにプレイできるようになっている点も注目に値します。

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